日本株に投資するなら日経平均?TOPIX?

そもそも日経平均とTOPIXの違いって?

1、日経平均株価とは

日経平均株価とは、日経新聞社が選定した225社の株価を単純平均したものです。選定における条件は東証一部上場企業のうち取引が活発で流動性の高い銘柄となっています。日経平均株価の1つの問題点は算出方法が単純平均であるという点にあります。これの何が問題であるかというと、値がさ株(1株当たりの価格が高い株式)の影響を大きく受けてしまうという点です。例を挙げると、2月5日現在92,210円のファーストリテイリング、27,800円のファナックなどです。このように株価が5桁の企業の影響大きく受けてしまいます。これらの理由から海外投資家からは日経平均は「ゆがんだ株価指数」とみられており、海外投資家は「東証株価指数(TOPIX)」の値動きを重視しています。

日経平均株価のパフォーマンス

2011年2月始値から2021年2月5日現在の終値(10年)の期間で検証します。過去10年ののトータルリターンは+179.91%であり、年平均成長率(幾何平均)は年10.84%となっております。パフォーマンスだけを見れば、とても優秀ですね。

2、東証株価指数(TOPIX)とは

東証株価指数(TOPIX)とは、東証一部に上場するすべての株式を対象とした時価総額加重平均型の株価指数です。こちらは加重平均株価なので単純平均と違い、株価の高い企業ではなく時価総額の高い企業の影響を強く受けます

時価総額とは・・・時価総額とは、「株価×発行済み株式総数」で算出されるもの。簡単に言うと、その会社の株式をすべて現在の価格で買うとするといくらかかりますよっていう数字です。イメージとしては、「時価総額=その企業の価値」と思っておくと飲み込みやすいと思います。実際に企業を大企業・中小企業と区分けする際にこの時価総額という数値が用いられることが多いです。ちなみに日本で一番時価総額が大きな企業は天下のトヨタ自動車様でございます。2月5日の終値でトヨタ自動車の時価総額は26兆2200億円です。2021年度の日本国の税収が57兆4480億円なので、約その半分と考えるとトヨタ自動車の経済規模の偉大さを実感しますね。

つまり、日経平均で大きな影響力をもっていたファーストリテイリング(時価総額10兆2400億)・ファナック(時価総額5兆8050億)などは相対的に指数全体に及ぼす影響は軽微となってしまいます。

東証株価指数(TOPIX)のパフォーマンス

こちらも日経平均と同じ2011年2月始値から2021年2月5日の終値(10年)の期間で検証します。過去10年のトータルリターンは、+106.71%であり、年平均成長率(幾何平均)は年7.54%となっております。見ての通り、パフォーマンス面では日経平均に劣っています。

代表的なファンド

~日経平均株価をベンチマークとするもの~

ニッセイ 日経平均インデックスファンド

1つ目はニッセイアセットマネジメント株式会社の「ニッセイ 日経平均インデックスファンド」です。信託報酬率は0.154%で、ファンド設立の2016年11月21日から2021年2月5日までのトータルリターンは+71.20%。年平均成長率(幾何平均)は年率13.63%となっております。構成上位銘柄としては日経平均に多大な影響を及ぼすファーストリテイリングが約10%、ソフトバンクグループが6%とこの2社だけでかなりのウェイトを占めています。

eMAXIS Slim国内株式(日経平均)

2つ目は三菱UFG国際投信株式会社の「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」です。信託報酬率は0.154%で、ファンド設立の2018年2月2日から2021年2月5日までのトータルリターンは     +30.83%。年平均成長率(幾何平均)は年率9.37%となっております。

両ファンドのリターン比較

両ファンドの設立タイミングが異なるため、2018年2月8日から2021年2月5日の直近3年間の基準価額データをもとに分析をしてみます。

ニッセイ 日経平均インデックスファンド: +37.92%

eMAXIS Slim国内株式(日経平均): +37.96%

正直言って誤差です(笑)。日経平均に投資をしようと思っている方ならどちらを選んでも大してパフォーマンスに影響は出ないでしょう。

~東証株価指数(TOPIX)をベンチマークとするもの~

ニッセイ TOPIXインデックスファンド

1つ目はこれまた同じくニッセイの「ニッセイ TOPIXインデックスファンド」です。信託報酬率は、年率0.154%で、ファンド設立の2015年4月27日から2021年2月5日までのトータルリターンは  +30.58%。年平均成長率(幾何平均)は4.75%

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 

変わり映えしなくて大変申し訳ございませんが、2つ目も同じく三菱UFGの「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 」です。信託報酬率は、年率0.154%で、ファンド設立の2017年2月27日から2021年2月5日までのトータルリターンは+34.31%、年平均成長率(幾何平均)は7.65%

結局筆者ならどっちに投資をする??

結論から申し上げると、「日経平均株価」です。TOPIXは確かにその算出方法上日本経済全体の浮き沈みを見るうえでは非常に最適な指標だと思います。しかし、投資をする上で我々が求めるのはリターンであるわけです。リターンを求めてTOPIXに投資をするということを考えると、日本が将来にわたって成長し続けるという想定をしなくてはいけません。個人的には日本がこれ以上大きな経済成長をするとは考えづらく、日本株に対しては成長する企業・衰退する企業をえり分けて運用する方法が好ましいと考えています。

その点で見ると日経平均株価は日経新聞社の公表する算出要綱にある通り*1産業構造の変化やセクターのバランスをもとに定期的に見直されるため、大型グロース株(大型成長株)という側面を持ち合わせている指数となります。ゆえに成長性のある企業に投資を行う筆者の運用と合致するからです。

*1以下日経新聞社の算出要綱抜粋

日経平均を構成する 225 銘柄は、市場流動性やセクターバランスをもとに、定期的に見直される。長期間にわたる継続性の維持と産業構造変化の的確な反映という二つの側面を満たしながら、市場流動性の高い銘柄で構成する株価指数を目指している。

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